編集者注: これは、2024 年の観測可能性調査レポートをプレビューする一連のブログ投稿の 2 回目です。

このブログ シリーズの最初のエピソードでは、IT 組織が可観測性の取り組みのどの段階にあるのかを調査しました。そして、かなり驚くべきことに、ほとんどのエンタープライズ IT 組織と MSP が可観測性の取り組みを始めたばかりであることがわかりました。それでも、回答者の 96% は、可観測性ソリューションが期待どおりの価値を提供していると回答しました。今週は、組織が可観測性によって実現しているメリットと、その過程で克服している課題や懸念について見ていきます。 

これまでに実現した主なメリット 

先週学んだように、可観測性の約束は、システムが生成する外部データによってシステムの内部パフォーマンスについてさらに知ることです。私たちの調査結果に基づくと、可観測性はその約束を果たしています。私たちはアンケート回答者に、これまでに可観測性からどのようなメリットを実感したかを尋ねました。上位 2 つの回答、「自分たちが抱えていることに気づいていなかったパフォーマンスの問題を発見する能力」 (59%) と「ユーザー/顧客が影響を受ける前にパフォーマンスの問題を検出して対応する能力」 (58%) は、可観測性の導入がまだ始まったばかりであることを示しています。組織が従来の監視ツールから得られなかった新たな洞察を提供している可能性があります。これらの洞察は、ITOps チームがユーザーに影響を与える前にパフォーマンスの問題に対処するのに役立ちます。

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可観測性の利点は、調査回答者自身の予想を超えているようです。可観測性によってどのような重要な成果が得られると期待しているかを尋ねたところ、「見つけにくい問題を検出する」と「潜在的な問題を積極的に検出する」は両方とも一致しましたが、スコアはやや低く、1 ~ 2 段階評価でわずか 3.3 と 3.2 でした。 5.

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データの問題は可観測性の最大の課題です 

もちろん、可観測性によるこれらの利点を実現するには、克服すべき課題があります。可観測性ツールによって収集されたすべてのデータの管理と保存 (63%)、およびそのデータ分析の複雑さ (57%) が、調査回答者が挙げた上位 2 つの課題でした。  

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暴走コストはそれほど問題ではなく、37% でした。しかし、可観測性に関する回答者の懸念リストではコストがはるかに高く、「データ管理とストレージ」の 53% に次いで 2 位でした。 

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可観測性を実現するのは簡単ではないことは明らかですが、これまでのところ、組織の予算を懸念されていたほど使い果たしずに、パフォーマンスの期待を上回っているようです。

来週は、可観測性ソリューションが企業や MSP の既存の IT 管理ツールを置き換えるか、強化しているかについて見ていきます。

 
Next Steps [example]: 

OpsRamp - The State of Observability 2024 Report